フルーツバスケット

フルーツバスケットというゲームを小学校の授業などで一度はやったことがあるのではないでしょうか。フルーツバスケットで「おにぎり」と呼ばれ、それでも笑顔で呼ばれる瞬間を待つ。そんな女の子がヒロインのお話です。

大筋は草摩家に残る十二支の呪い、異性に抱きつかれると干支の動物に変身してしまう体質。その呪いを受けた男女の家族との深い溝や、呪いを解く方法にヒロインが触れていくお話です。

お話の中で最も多いのは草摩家の中での諍いです。兎の男の子は母親のために母親の記憶から消え、寅の女の子は地毛の金髪でイジメにあい、辰の男性は恋人の記憶を自ら消しました。どれも悲しくて辛い話ですが、ヒロインと関わり、深い傷が少しだけでも癒えていく、優しさに包まれるようなお話ばかりです。

特に、猫の男の子の話は重く、それゆえに思いの強いお話でした。

猫は十二支の仲間外れ、封印をしていないと呪いが強すぎて猫とは呼べない化け物になってしまいます。それ故に一族の中で蔑まれ、母親は心労で他界し父親は男の子を危険視し幽閉させようとします。

そんな環境に晒されながらも不器用な優しさのある男の子に惹かれ、ヒロインは呪いの解き方を探し、草摩家に深く関わっていきます。

時にヒロインも傷つき、草摩当主の神様のような存在ともぶつかります。

優しくも傷つきながら一歩も引かずに捜し求めるヒロインは、呪い持ちの人間にとって本当に大切な存在になっていきます。ヒロインの為にみんなが一歩ずつ踏み出し、傷つく子もいましたが全員が呪いと向き合っていきます。

最後まで優しさに溢れたお話で、続巻のフルーツバスケットanotherは十数年後のお話として、懐かしくも新しいお話が続いています。