『有閑俱楽部』にはそのときの流行が反映されている

私は一条ゆかり先生の『有閑俱楽部』をずっと読み続けています。

『有閑俱楽部』を初めて見たのは、友達が読んでいた漫画雑誌のりぼんです。そのとき掲載されていた内容はホラーで(『有閑俱楽部』は多彩なジャンルのストーリーが描かれているので、ジャンルを特定することができない)、当時私がよく読んでいた漫画とはだいぶ作風や絵柄が違っていたせいか、最初はあまりなじめなかったです。当時の私は、一条先生が描くようなきれいな線の、背景も美しい漫画を読んでいませんでした。それはとても高度な技術が満載されていたのですが、そのことに気づきませんでした。

『有閑俱楽部』は今も全巻、単行本のコミックで持っています。8巻は最初に出たバージョンの表紙です(この意味がわかる人はマニアかもしれません。最初に描かれた表紙は、ある事情により取り換えることを余儀なくされました)。これはちょこっとした自慢です。

この作品のおもしろいところは、そのときどきの流行が見えるところです。キャラクター達のファッションやその他の小物のデザインを見て、あのときは洋楽のポップスが流行ってたっけとか、まだ携帯電話がなかったのかとか、端末がこんなに大きいとか・・。そういえば最後の作品が出たころにはまだスマホはなかったのでした。

第一巻でキャラのひとりがほしがっている数千万円するコンピュータは、今だとたぶん10数万円で買えるパソコンくらいの性能なのでは・・とか、そういう時代のギャップを見るのもおもしろいです。電話ボックスがないからあちこち駆け回るなんてシーン、今の子達には想像もできないのでは(汗)主人公達はみんなお金持ちなので、高いブランド物を身につけ、お小遣いで海外旅行に行ける人達でも携帯電話を持ってなかったのです。

この漫画の続編、読みたいようなもうあれで終わりでいいような・・、社会人編も読みたいですけど学生で終えたほうがいいような・・。